Officeの利用
マイクロソフトのOffice関連ソフトはパソコンユーザーに、特にビジネスユーザーにとっては不可欠のソフトです。ただ、ソフトに対する投資に多額の費用がかかることから、地方自治体などでは、フリーの互換ソフトを導入する動きもありましたが、一部にとどまっています。
タブレットでマイクロソフトのOfficeを利用するには、10.1インチ以下のタブレットにプリインストールされているOffice mobileを利用します。Windowsタブレットはパソコンと同じOfficeを利用できるので、問題はありませんが、Androidタブレットは若干使いづらい部分があります。
タブレットの共通の課題
Windowsタブレットも含めて、タブレットは8インチや10インチが主流になっています。タブレットの画面の狭さが、Officeの利用には厄介です。特に、指の太い方などはミスタッチなども多いかもしれません。
文字列をコピーしようとしてタッチすると、誤ってデータを削除しり、タッチがうまくいかず、文字列全体を消してしまうこともあります。
こんな時、Wordなどではマウスモードとタッチモードを切り替えることができます。タッチモードに設定すると、リボン上のボタンや間隔が広くなり、タブレットを扱いやすくなります。クイックアクセスツールバーに設定ボタンを追加することができます。
いずれにしても、パソコンのようにブラインドタッチで文字を入力したり、編集したりという機能は、8インチのタブレットはかなりやりづらい作業になります。
タブレットのOfficeは、出来上がった文章の確認やちょっとした修正を中心にした方が良いでしょう。PowerPointなども作成はなかなか難しいですが、気軽に持ち運んで、プロジェクターなどに接続してプレゼンテーションなどを行うのには最適です。
Office mobileの限界
Office mobileはパソコン版のOffice 2016などと比べると機能制限があります。例えば、Wordでは、書式のコピーや貼り付けやSmartArtなどが利用できません。書式のコピーや貼り付けは、パソコン版を利用していると良く利用しているので戸惑います。文書校正も欲しいです。
Excelではビポットテーブルや外部データの取り込みや変換、変更履歴の記録などの機能を利用することができません。PowerPointでは、オーディオの取り扱いや、罫線、文字校正関係も利用できません。普段何気なく利用できている機能が使えないのは不便です。
Officeにはフル装備が欲しい
タブレットでOfficeを使えるのは素晴らしいことです。また、タブレットでもかなりのことが実現できているのも確かです。しかし、本格的に使いこなすためには、マウスとキーボードが欲しくなります。
また、Excelはどうしても大きな画面で全体が俯瞰できる状況が望まれます。タブレットのような小さな画面では、表側や表頭が見えないと、何のデータを入力して良いか、いちいちスクロールしないと確認ができません。
PowerPointでは、図形の描画や作成にはかなり手間取ります。データベースソフトのAccessでは、データベース設計などの段階で、作業が上手くいかない可能性があります。やはり、画面の大きさがオペレーションの効率面で不可欠です。
まとめ
小型のタブレットには、Officeの作業で制限されてしまう機能や操作に不便を感じることがあるのが事実です。
しかし、気軽に持ち運ぶことが出来るメリットを考えると、ビジネスマンには欠かせないツールです。モバイルの良さを理解し活用すれば、便利なツールとして機能を発揮します。
利用用途に合わせて適切なタブレットを導入しましょう。
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